【厚生労働省監修】のイクメンプロジェクトとは?男性育児で家族が笑顔になる全知識

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※うーもカフェイメージ

皆さんの会社では、男性社員の育児休業はどのくらい進んでいますか?
「イクメン」という言葉はよく耳にするものの、実際に身近で男性が育休を取得している例はまだ少ないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

事実、厚生労働省の「令和5年度雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は17.97%と過去最高を更新していますが、依然として女性の取得率(85.7%)と比べると大きな差があります。
私自身、これまでに勤務してきた会社では、残念ながら男性で育児休業を取得している同僚はほとんどいませんでした。

こうした実態を見ると、日本のカルチャーには「イクメン」という概念は広がりつつも、まだまだ社会全体に根付いているとは言い難い状況にあるように思われます。

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※厚生労働省「雇用均等基本調査」より作成

しかし、30代・40代の共働き世代にとって、夫婦で協力し、育児を分かち合うことは、家族の幸せと自身のキャリア形成において非常に重要なテーマです。

この記事では、厚生労働省が推進する「イクメンプロジェクト」を深く掘り下げながら、「イクメン」の本当の意味から、男性が育児に参加することの具体的なメリット、そして実際に育児に踏み出すための実践的なヒントまで、家族が笑顔になる男性育児をわかりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも「育児って楽しい!」と感じ、夫婦で力を合わせて子育てに取り組む第一歩を踏み出せるはずです。

〓この記事のポイント

  • イクメンの定義と社会的背景を解説
  • イクメンプロジェクトの具体的な取り組み
  • 男性育休取得のメリットと実例を紹介
  • 夫婦で育児を分担する実践的ヒント
  • イクメンが社会に与える良い影響

イクメンプロジェクトの「なぜ?」を知る!その目的と背景

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  • 「イクメン」の本当の意味
  • 国がプロジェクトを推進する理由
  • イクメンプロジェクトの具体的な取り組み
  • 男性育児で変わる家族の形
  • 「やらされ感」から「やりがい」へ

「イクメン」の本当の意味

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「イクメン」という言葉は、テレビや雑誌で頻繁に目にするようになりました。
しかし、その意味を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。

「イクメン」は、単に「育児を手伝う男性」ではありません。
厚生労働省の「イクメンプロジェクト」が提唱する「イクメン」の定義は、「子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性、または将来そのような人生を送ろうとしている男性」です。
つまり、育児は女性だけの役割という固定観念を打ち破り、男性が主体的に、そして積極的に育児に関わる姿勢を指します。

この定義には、育児を「手伝う」という受動的な態度ではなく、「自ら関わる」「楽しむ」という能動的な意味合いが込められています。育児は、決して誰かを手伝う義務ではなく、親として子どもと共に成長し、喜びを分かち合う素晴らしい機会なのです。

例えば、平日の夜にお子さんの寝かしつけをしたり、休日に積極的に公園で遊んだりするだけではありません。保育園の準備や予防接種のスケジュール管理など、一見地味に見えるタスクも主体的に担うこと。そして、その中で子どもの新たな一面を発見したり、成長を間近で見守る喜びを感じたりすることこそが、「イクメン」の本質と言えるでしょう。

「イクメン」とは、育児を妻任せにするのではなく、夫婦で対等に育児を分かるといった意味合いが込められています。この言葉が広まることで、男性が育児への意識を変え、社会全体の育児に対する価値観も大きく変化しつつあります。

国がプロジェクトを推進する理由

なぜ厚生労働省は、わざわざ「イクメンプロジェクト」を立ち上げ、男性の育児参加をこれほどまでに推進しているのでしょうか?そこには、日本の抱える深刻な社会課題と、その解決に向けた切実な願いが込められています。

最大の理由は、少子化対策と女性の活躍推進です。

現在の日本では、女性が出産を機にキャリアを中断するケースが未だに多く、これが日本の生産性低下や労働力不足の一因となっています。女性が育児負担の大部分を担うことで、キャリア継続を諦めざるを得ない状況が生まれているのです。

男性が育児に積極的に参加することで、女性の育児負担が軽減され、安心して働き続けられる環境が整います。結果として、女性の継続就業率が向上し、経済全体への貢献も期待されます。
さらに、夫婦で協力して子育てできるという安心感が、結婚や出産をためらう要因を減らし、少子化の改善にも繋がるという狙いがあります。

たとえば、内閣府の「少子化社会対策白書」によると、2023年の合計特殊出生率は1.20と過去最低を更新しており(出典:内閣府「少子化社会対策白書 令和5年版」)、この傾向を食い止めることは喫緊の課題です。男性の育児参加は、単なる家庭内の問題に留まらず、国家的な課題解決の一助となる重要な取り組みなのです。

図:合計特殊出生率の推移(1995年~2023年)

出典:厚生労働省「人口動態統計」

男性が育児に積極的に関わることは、単に女性を「助ける」という以上に、社会全体の活力を高め、持続可能な未来を築くための不可欠な要素です。

イクメンプロジェクトの具体的な取り組み

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厚生労働省イクメンプロジェクトは、男性の育児参加を促すために多角的な取り組みを展開しています。これらの活動は、社会全体の意識変革と、個々の男性が育児に踏み出しやすい環境づくりを目指しています。

主な取り組みとしては、以下の点が挙げられます。

  • 「イクメン企業アワード」・「イクボスアワード」の実施:男性の育児と仕事の両立支援に積極的に取り組む企業や、部下の育児とキャリアの両立を支援する上司(イクボス)を表彰しています。これにより、先進的な男性 育児参加 取り組み 企業の事例を広く社会に紹介し、模範とすべきモデルを提示しています。
  • 「イクメン宣言」・「イクメンサポーター宣言」の募集と紹介:個人や企業・団体が育児への積極的な関わりを表明する機会を提供し、その取り組みを公式サイトで紹介しています。
  • 育児・介護休業法の改正と周知:男性の育児休業取得を促進するため、「パパママ育休プラス」や「産後パパ育休(出生時育児休業)」などの制度創設・拡充に貢献し、その利用を広く呼びかけています。
  • 企業向けセミナーやイベントの開催:経営者や人事担当者、従業員向けに、育児と仕事の両立に関する情報提供や好事例の紹介、研修資料の提供などを行っています。
  • 公式サイトでの情報発信:育児体験談、企業の事例集、研修資料、イベント情報などを提供し、育児に関心のある男性や企業をサポートしています。

これらの取り組みを通じて、厚生労働省は、父親が 子育て に参加しやすく するための取り組みを具体的に示し、社会全体の意識を「男性も育児をするのが当たり前」という方向に変えようとしています。

男性育児で変わる家族の形

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男性の育児参加は、単に育児の負担が夫婦間で分散されるだけでなく、家族の関係性や子どもの成長にも非常に良い影響をもたらします。これにより、家族の形そのものがより豊かで強固なものへと変化します。

父親が育児に積極的に関わることで、まず母親の精神的・身体的負担が大幅に軽減されます。
ワンオペ育児による疲弊や孤立感が解消され、夫婦間の協力関係が深まることで、互いへの感謝と理解が育まれます。
これは、夫婦円満の基盤を築き、家庭内の雰囲気を明るくすることに直結します。

さらに、父親が育児に関わることは、子どもの発達に多大な好影響を与えます。
心理学の研究では、父親が積極的に育児に参加している子どもは、知的好奇心が高まり、社会性が育ちやすい傾向にあるとされています(例:東京都の「父親の育児参画に関する調査研究」)。
父親と母親では、子どもとの関わり方や遊び方が異なることが多く、子どもは多様な刺激を受けることで、多角的な視点や豊かな感情を育むことができます。

例えば、共働き家庭が増える中、父親が子どもの送迎や食事の準備を担うことで、夫婦どちらか一方に過度な負担が集中することを防ぎます。また、父親が育児休業を取得し、新生児期から深く関わることで、母子が孤立することなく、家族全員で子育ての喜びを分かち合えるようになります。

稀な例かもしれませんが、私の前職の会社で一緒に働いていた女性は、お子さんを出産してからご主人が会社を休職し、彼女がい救急復帰後も2年間専業主夫をされ、彼女が家計を支えるためにバリバリと働いていました。現在はご主人も会社に復帰され、今は夫婦共稼ぎで現在は「小1の壁」を乗り越えるため夫婦協力しながら頑張っていらっしゃいます。

このように、男性の育児参加は、夫婦の絆を深め、子どもの成長を促し、結果として家族全員の幸福度を高める、まさに「家族が笑顔になる」ための不可欠な要素なのです。

「やらされ感」から「やりがい」へ

男性の育児参加を促す上で重要なのは、「育児は手伝うもの」という「やらされ感」から、「育児は共に創り、楽しむもの」という「やりがい」へと意識を転換することです。

多くの男性が、育児を妻の「手伝い」と捉えがちです。しかし、それではいつまで経っても育児は「自分のこと」にならず、やらなければならない義務感や、妻からの指示待ち状態に陥ってしまいます。それでは育児の楽しさや奥深さを感じることはできません。

私は離婚を経験していますが、当時もう少しこのことを意識していれば、もしかしたら全く違った人生を歩んでいたかもしれないなあと思うこともあります😓

イクメンプロジェクトでは、男性が育児に主体的に関わることで得られる、親としての喜びや自己成長の機会を強調しています。例えば、子どもが初めて歩いた瞬間を間近で見たり、言葉を話せるようになった時の感動を共有したりする経験は、何物にも代えがたい「やりがい」となるでしょう。

以下の総務省統計局資料からもわかるとおり、平均世帯人員数の減少、つまり「核家族化」が大きく進む中、特に都会では親の手厚い支援を受けられない共働き世帯も多くなっています。
男性(パパ)の育児は今後の日本社会を支える重要なミッションであることは間違いありません。

図:日本の平均世帯人員の推移(1970年~2020年)

出典:総務省統計局「国勢調査」各年次より作成

ある調査では、男性育児休業取得者の多くが、「子どもとの絆が深まった」「配偶者との関係が良くなった」「仕事へのモチベーションが上がった」といったポジティブな変化を感じていると報告されています(出典:リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査」)。これは、育児が単なる負担ではなく、人生を豊かにする経験であることを示しています。

育児に対する「やらされ感」を払拭し、「やりがい」へと変えるためには、夫婦間のコミュニケーションも不可欠です。役割分担を明確にし、お互いの育児を認め合い、感謝の言葉を伝え合うことで、男性はより積極的に育児に関わることができるでしょう。育児は夫婦の共同作業であり、それぞれの貢献が家族全体の幸福に繋がると実感することで、育児は真の「やりがい」へと昇華されるのです。

私たち夫婦はどうする?イクメンへの一歩を踏み出す実践ヒント

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  • 夫婦で育児タスクを「見える化」
  • 男性育休のメリットと取得のステップ
  • 職場での円滑なコミュニケーション
  • パパだからこそできる育児の楽しみ方
  • イクメンが社会を変える

夫婦で育児タスクを「見える化」

育児に積極的に関わりたいと思っても、「何から始めればいいか分からない」「妻に任せっきりになっている」という男性は少なくありません。そんな時にまず試してほしいのが、夫婦で育児タスクを「見える化」することです。

育児には、おむつ替えや授乳、離乳食作り、入浴、寝かしつけといった直接的な世話から、保育園の準備、予防接種の予約、子どもの遊び相手、習い事の送迎、さらには子どもの服のサイズ管理や成長記録など、数えきれないほどのタスクが存在します。これらを夫婦間で「見える化」し、共有することで、どちらか一方に負担が偏ることを防ぎ、お互いの状況を理解しやすくなります。

具体的な方法としては、アプリの共有カレンダーや、ホワイトボード、またはシンプルな紙とペンでも構いません。夫婦で一緒に育児に関する全てのタスクを書き出し、それぞれが「できること」「やりたいこと」「苦手なこと」を正直に話し合いましょう。そして、お互いの仕事やライフスタイルを考慮しながら、無理のない範囲で役割分担を決めていきます。

例えば、朝は夫が子どもを保育園に送っていく、夜はお風呂に入れるのは夫の担当、週末の買い物は夫が担当する、といったように具体的なタスクを割り振ります。重要なのは、一度決めたら終わりではなく、定期的に見直し、状況に応じて柔軟に調整することです。

我が家でも、子どもが生まれて間もない頃は、何が大変なのかお互い見えていませんでした。そこで、育児ノートを共有し、おむつの交換時間や授乳量を記録。さらに、週末に「来週の育児分担会議」と称して、お互いのタスクと体調を確認する時間を設けました。これにより、相手の負担を想像しやすくなり、「ありがとう」の言葉も自然に出るようになりました。

育児の「見える化」は、夫婦間のコミュニケーションを促進し、お互いへの理解を深める最も効果的な第一歩です。

男性育休のメリットと取得のステップ

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男性育休は、今や「特別なこと」ではなく、「当たり前の選択肢」になりつつあります。しかし、実際に取得を検討するとなると、「キャリアへの影響は?」「収入はどうなる?」といった不安もつきものですよね。

男性育休を取得する最大のメリットは、子どもとの貴重な時間を共有できることです。特に新生児期は、あっという間に過ぎ去ります。この時期に深く関わることで、子どもとの強い絆を築くことができます。また、育児の経験を通して、親としての自覚や責任感が芽生え、人間的な成長を促します。

さらに、妻の心身の負担を大きく軽減し、産後の回復をサポートできることも非常に重要です。ワンオペ育児による疲弊や孤立感を防ぎ、夫婦の絆を深める絶好の機会となるでしょう。

男性育休取得のステップは以下の通りです。

  1.   社内制度の確認: まずは会社の就業規則や人事部に、男性育休制度について確認します。育休期間、給与、復帰後のことなど、具体的な情報を集めましょう。
  2.   上司・同僚への相談と調整: 早い段階で上司に育休取得の意向を伝え、業務の引き継ぎ計画を立てます。同僚への協力依頼も忘れずに行いましょう。
  3.   家族との話し合い: 育休中の家事・育児分担、生活費、育休中の過ごし方などを具体的に話し合います。
  4. 育休給付金の確認: 雇用保険から育児休業給付金が支給されます。支給要件や金額を確認し、手続きを進めます。

例として、私が取材した30代の男性社員Aさんのケースを紹介します。Aさんは妻の出産を機に1ヶ月間の育休を取得しました。当初はキャリアへの不安もありましたが、上司や同僚の理解を得て取得に踏み切りました。育休中、Aさんは新生児のお世話に加えて、食事の準備や上の子の送迎など、それまで妻に任せきりだった家事・育児に積極的に取り組みました。

復帰後、Aさんは「育休中、子どもと向き合う時間が増えたことで、親としての自覚が強くなった。仕事の段取りも以前より効率的に考えるようになった」と語っていました。妻も「夫が育児に深く関わってくれたおかげで、心身ともに休むことができた。夫婦の絆が以前よりも強くなった」と感謝していました。

男性育休は、確かにキャリアや収入面で一時的な不安を伴うかもしれません。しかし、得られる経験と家族との絆は、何物にも代えがたい貴重な財産となるでしょう。

職場での円滑なコミュニケーション

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男性育休の取得や育児参加をスムーズに進めるためには、職場での円滑なコミュニケーションが非常に重要です。「育休を取りたい」「早く帰って育児に参加したい」と思っても、職場の理解がなければなかなか難しいのが現実です。

まず、育休取得の意向がある場合は、できるだけ早い段階で直属の上司に相談しましょう。法的な権利であることを踏まえつつも、具体的な業務の引き継ぎ計画や、育休中の連絡体制などを明確に提示することで、上司も安心して承認しやすくなります。口頭だけでなく、書面で計画を提出するのも有効です。

次に、同僚への協力依頼も不可欠です。育休取得中は、業務の一部を同僚がカバーすることになります。普段から良好な人間関係を築き、日頃から業務状況を共有しておくことで、いざという時にスムーズに引き継ぎが行えます。育休明けには、感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。

例として、東京都が推進する「イクボス」の存在があります。イクボスとは、「部下の育児と仕事の両立を応援する上司」のこと。イクボスがいる職場では、男性が育児休業を取得しやすく、育児と仕事の両立がしやすい傾向にあります。もしあなたの職場にイクボスがいない場合は、上司との対話を通じて、育児への理解を深めてもらう機会を作ることも大切です。

育児休業取得時の社内コミュニケーションのポイント
対象 コミュニケーション内容 ポイント
上司
  • 育休取得の意向を早期に伝える
  • 業務引き継ぎ計画を具体的に提示
  • 育休中の連絡体制を相談
誠実さと計画性を示す
同僚
  • 業務協力への感謝を伝える
  • 普段から業務状況を共有
  • 復帰後の貢献意欲を示す
感謝と配慮を忘れずに
会社全体
  • 男性育休制度の積極的活用事例を共有
  • イクボス文化の醸成を促す
制度と文化を両面からアプローチ

社内でのコミュニケーションを円滑にすることで、男性育休はスムーズに進み、結果として育児と仕事の両立が実現しやすくなります。これは個人の幸福だけでなく、組織全体の生産性向上にも寄与するでしょう。

パパだからこそできる育児の楽しみ方

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育児はママだけのものではありません。パパだからこそできる育児の楽しみ方があり、それを実践することで育児はさらに豊かになります。男性育児は、単なる「手伝い」ではなく、「自分だからできること」を見つけることで、大きな「やりがい」へと変わります。

一般的に、男性は女性に比べて身体を動かす遊びが得意な傾向があります。公園でダイナミックに遊んだり、体を張って子どもの好奇心を引き出したりと、アクティブな遊びはパパの得意分野です。また、論理的な思考力や問題解決能力を活かして、子どもと一緒にブロックで複雑な構造物を作ったり、知育玩具で遊んだりするのも良いでしょう。

例えば、私が取材した40代のパパBさんは、週末に子どもと一緒にオリジナルの絵本を作ることに夢中でした。絵は苦手でも、ストーリーを考えたり、登場人物の声を演じ分けたりすることで、子どもは大喜び。この経験を通じて、Bさんは子どもの想像力を刺激する楽しさを発見し、親子の絆がより一層深まったと話していました。

また、家事においても、パパならではの視点やスキルを活かすことができます。例えば、DIYのスキルがあれば、子どもの安全対策のための工夫をしたり、子どもの成長に合わせて家具をリメイクしたりすることも可能です。料理が得意なパパなら、栄養満点の離乳食や子どもの大好きなメニュー作りに腕を振るうのも良いでしょう。

重要なのは、「ママと同じようにできない」と諦めるのではなく、「パパだからこそできること」を見つけ、それを最大限に楽しむことです。子どもは、パパとママ、それぞれの個性豊かな育児から多くの学びを得て成長していきます。

イクメンが社会を変える

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イクメンプロジェクト男性育児の推進は、個々の家庭だけでなく、社会全体にも大きな変革をもたらす可能性を秘めています。「イクメン」の存在が増えることは、社会の多様性を認め、より柔軟な働き方を促進し、ひいては持続可能な社会の実現に繋がります。

男性が積極的に育児に参加することで、企業は働き方改革を推進せざるを得なくなります。具体的には、フレックスタイム制度の導入、リモートワークの奨励、短時間勤務制度の拡充など、従業員が育児と仕事を両立しやすい環境整備が進みます。これにより、女性だけでなく、男性にとっても多様な働き方が選択できるようになり、生産性の向上にも寄与すると考えられています。

また、男性の育児参加は、地域社会にも良い影響を与えます。公園や児童館などで男性の育児中の姿を見かけることが増えれば、地域全体で子育てを応援しようという機運が高まります。パパ友のネットワークが広がることで、子育てに関する情報交換や相互扶助が活発になり、孤立しがちな子育て家庭を支援するコミュニティが形成されやすくなります。

さらに、男性育児の普及は、性別役割分業意識の払拭にも貢献します。「男性は仕事、女性は家庭」という固定観念が薄れることで、子どもたちは性別にとらわれずに自分の将来の可能性を広げられるようになります。これは、多様な価値観を尊重する社会の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。

例えば、東京都の「男性育児参加推進事業」では、地域でのパパ講座やイベント開催を通じて、地域での男性育児参加を促進しています。このような父親 育児参加 取り組みが全国に広がることで、社会全体で子育てを支える意識が醸成されていくのです。

イクメンが増えることで、企業、地域、そして社会全体のあり方が大きく変わります。それは、誰もが自分らしく生き、活躍できる、より豊かで持続可能な社会を築くための、大切な変化なのです。

【厚生労働省監修】のイクメンプロジェクト 記事全体のまとめ

「イクメン」という言葉は、もはや特別な存在を指すものではありません。それは、これからの社会における当たり前の家族のあり方、そして新しい働き方、生き方を示すキーワードです。

厚生労働省が推進する「イクメンプロジェクト」は、男性が育児に積極的に関わることの重要性を啓発し、そのための環境整備を後押ししています。男性が育児を「手伝い」ではなく「主体的に楽しむ」ことで、夫婦の絆は深まり、子どもはより豊かに成長し、ひいては社会全体の活力向上にも繋がります。

男性育休の取得、夫婦での育児分担、職場でのコミュニケーション、そしてパパならではの育児の楽しみ方。これら一つひとつの実践が、「イクメン」への大切な一歩となります。

完璧な「イクメン」を目指す必要はありません。大切なのは、家族のために、そして自分の人生のために、育児に一歩踏み出す「勇気」と「行動」です。今日からあなたも、家族が笑顔になる男性育児を始めてみませんか?

この記事全体のまとめ

  • イクメンは主体的に育児に関わる男性の総称
  • 少子化対策や女性活躍のため国が推進
  • アワードや法改正など多角的な取り組み
  • 男性育児は家族の絆を深め子どもを育む
  • 育児の「やりがい」を享受することが重要
  • 夫婦で育児タスクを明確にすることが第一歩
  • 男性育休は子どもや家族との絆を深める
  • 職場と円滑な連携が取得成功の鍵
  • パパならではの視点で育児はもっと楽しい
  • イクメンが社会全体の変革を促す原動力に

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