レッド・ツェッペリンという名前を聞くだけで、あのギターのリフや、胸に響くドラムの音がよみがえる方も多いのではないでしょうか。
著者もツェッペリンはリアルタイムで観たことはなく、どちらかといえばディープパープル派だったのですが、外国のアーティストAC/DCのライブを高校生の時に初めて武道館で観たとき、開演前に流れていた「ロックン・ロール」!
あの迫力あるサウンドに圧倒され、その後ドッぶりとツェッペリンにもハマった記憶があります。
1976年に公開さ映画館で観た『狂熱のライヴ』からおよそ半世紀。
スクリーンに再び彼らの姿が戻ってきます!
タイトルは、『Becoming Led Zeppelin(ビカミング・レッド・ツェッペリン)』。

今回の映画は、単なるライブ映像集ではありません。
結成から世界的な成功へと駆け上がる、その“最初の数年間”にフォーカスしたドキュメンタリー作品です。ジミー・ペイジ自身が制作に深く関わり、未公開のアーカイブ映像や音源、そしてメンバーの証言をもとに、バンド自身の声で語られる「ゼッペリンの出発点」が描かれているようです。
海外の映画祭ではすでに先行上映されており、レビューでは「映像の美しさ」や「音の臨場感」、「語りの誠実さ」に注目が集まっています。派手な演出こそ控えですが、その分、彼らの“本質”にじっくりと触れられる構成となっているようです。
〓この記事では以下のポイントでまとめます
- 海外レビューを参考に公開前の『ビカミング』の内容を皆さんと一緒に予習
- 『狂熱のライヴ』との比較
- 日本での公開予定や上映館情報
- 追記:ジミー桜井の『MR. JIMMY ミスター・ジミー』について
著者同様『狂熱のライヴ』をリアルタイムで体験した世代(おそらく50代くらい?)にとっても、あるいは若い世代にとっても“あの伝説”の裏側に触れられる貴重な一本になりそうですね!!
『ビカミング』とは何か?海外レビューで読み解くその内容
- 制作背景と作品の特徴
- 海外メディアの声
- 聞ける見どころ・テーマ
※出典:ポニーキャニオン映画部【公式】 【予告60秒】『レッド・ツェッペリン:ビカミング』
映画『Becoming Led Zeppelin(ビカミング)』は、結成から初期の成功期にわたるツェッペリンの歩みを、バンド自身の声と未公開アーカイブで描いた“公式ドキュメンタリー”です。監督はバーナード・マクマホン、ジミー・ペイジほかメンバーの全面協力を得た公認作品で、彼らの「本音」や「原点」に迫ります。
制作背景と作品の特徴



- 完全バンド公認:ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズが全面協力。未公開のボンゾ(ジョン・ボーナム)の音声も収録されています。
→著者は個人的にリアルタイムでは見れなかったボンゾの音声がとても楽しみです! - 構成は誠実且つフォーカス重視型:1968~1970年の初期に特化し、スキャンダル的な要素は省かれています。
海外メディアの声
- The Guardian:「誠実でよくリサーチされた作品」「後期がない点に物足りなさを感じる人もいるかも」
- Roger Ebert:「音と映像の質が非常に高い」「本人たちによる語り口に説得力がある」
聞ける見どころ・テーマ
- 未公開素材が多数:ボンゾの音声や初期のインタビュー、スタジオセッション映像など。
- 各メンバーの原点に迫る:ペイジのセッションマン時代、プラントのバン・オブ・ジョイ期など。
- ライブの再現性:初期ツアーの演奏がIMAX仕様で蘇る、という評価が多数。
🎯 海外レビューまとめ
特徴 | 内容 |
---|---|
公認・承認 | バンド本人の協力によるドキュメントで“公認映画” |
時代焦点 | 1968〜1970年:初期結成期に特化 |
音声・映像 | ジョン・ボーナムの未公開音声含む貴重アーカイブ多数 |
海外評価 | 高評価多数、「誠実」「映像美」「ライブ感」 |
ファン反応 | ファン評価はおおむね高く、“8点以上”の好評コメントも多数 |
『狂熱のライヴ』からの進化──レッド・ツェッペリンと映像の関係
- “狂熱”と“誠実”──ツェッペリン映画2作に見る演出の違い
- ライブシーンの“進化”──技術と選曲
- ファンの目線で見れば
※出典:Led Zeppelin オフィシャル
1976年に公開された映画『The Song Remains the Same(邦題:狂熱のライヴ)』は、レッド・ツェッペリンのライブ映画として世界中のファンに衝撃を与えました。特に1973年のマディソン・スクエア・ガーデン公演を軸に、バンドの演奏シーンとメンバーそれぞれの幻想的な“夢のシークエンス”が織り交ぜられたその構成は、ライブ映画としての破天荒さとアート性を両立させた一作として評価されました。
“狂熱”と“誠実”──ツェッペリン映画2作に見る演出の違い
『狂熱のライヴ』では、演出において“幻想”や“神話性”が全面に出ており、ジミー・ペイジの山籠もりやプラントの騎士物語のような映像は、バンドのスケール感やイメージ作りの一環だったとも言えるでしょう。
著者は映画館でジミー・ペイジがギターをバイオリンの「弓」で弾くパフォーマンスを観て、あの幻想的な映像と高揚感あるサウンドがずっと頭にこびりついて離れませんでした😁
一方で『ビカミング』は、その対極にあるような構成です。あくまで現実ベースに徹し、音と映像、そして当時の証言だけで語るというストイックな手法。
奇をてらわず、バンドが“どう生まれ、どう登っていったのか”をありのままに追っているようです。
ある意味、音楽ドキュメンタリーとしての完成度は、狂熱以上に高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
ライブシーンの“進化”──技術と選曲
技術面でも両作品には明確な進化が見られます。『狂熱のライヴ』は70年代のフィルムらしい荒々しさが魅力でしたが、『ビカミング』ではデジタルリマスターされた映像や音声が、高解像度で蘇っているようです。
また、選曲や演奏シーンの見せ方にも違いがあり、『狂熱』では演奏自体が“体験型”だったのに対し、『ビカミング』ではそれらがバンドの成長の一部として描かれている印象です。まさに、“記録”と“体験”というアプローチの違いがあるようです。
ファンの目線で見れば
「どちらが良いか」は、もちろん一概に語れませんが、ひとつ言えるのは、『ビカミング』の登場によってツェッペリンの映像世界が“補完”されたということですかね。
『狂熱のライヴ』で感じた高揚と興奮、それに対して『ビカミング』で得られる理解と共感──。両者は対立ではなく、並列して楽しめるものになるかもしれません。
日本での公開はいつ?上映館・公開予定情報まとめ

上映館情報は随時更新されており、公式サイト・ぴあ映画サイト・劇場サイトなどで確認可能です。
IMAXでの鑑賞が強く推奨されており、音の迫力と映像の没入感が格別とのレビューも多く寄せられています。
公開日と前売券情報🗓
- 日本公開日:2025年9月26日(金)

出典:YOUNG GUITARFan’s Voice | ファンズボイス
- ムビチケ前売券:6月13日(木)午前10時発売開始。数量限定オリジナルジャケットカード付き
- 公式前売特典:デジタルスマホ壁紙付きもあり

公開劇場(上映館リスト)🎥
公式や劇場サイトによると、以下のような主要劇場での上映が決定しています:
- TOHOシネマズ 日比谷(東京・IMAX対応)
- 全国のIMAX劇場および大型シネコン多数(以下抜粋)
- 109シネマズ プレミアム新宿
- 109シネマズ佐野/高崎/木場/二子玉川/川崎/湘南など
- TOHOシネマズららぽーと福岡、TOHOシネマズ熊本サクラマチなど(九州地方)
- ミニシアター等でも順次上映予定
- シネマサンシャイン飯塚(福岡)/鹿児島ミッテ10(鹿児島)/ミハマ7プレックス(沖縄)など
🎟 チケット予約・上映情報サイト一覧
-
公式サイト(日本版)
https://zep-movie.com/ -
ぴあ映画(上映館・前売券情報)
https://lp.p.pia.jp/event/movie/412937/schedule/index.html -
全国の劇場スケジュールまとめ(映画館.org)
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=becomingledzeppelin
なぜ公開が“秋”?その背景🧐
海外では2月公開だった作品が、日本ではなぜ“半年遅れ”で公開されるのか――それには以下の理由が考えられます:
- 字幕・吹替の精緻な制作準備が必要
- 全国公開に向けたプロモーション戦略
- スクリーン確保など配給上の調整に時間がかかる

参考:アメーバブログ より
その一方で、ファンからは「海外版を先に見た」「字幕完成を待てない」といった声もあり、待ち時間の長さを気にする声もあるようです 。
🌐 海外での公開情報一覧
地域 | 公開形式 | 公開日 |
---|---|---|
ベニス映画祭(イタリア) | 先行試写(ワーク・イン・プログレス) | 2021年9月 |
北米(アメリカ・カナダ) | 限定IMAX先行 → 一般上映 | 2025年2月5日(先行) 2月7日(IMAX) 2月14日(一般) |
イギリス | IMAX→一般公開 | 2025年2月5日〜7日 |
フランス/ベルギー/ルクセンブルク | 一般上映 | 2025年2月26日 |
オランダ | 一般上映 | 2025年2月27日 |
その他(ポーランド/チェコ/スロバキアなど) | 順次公開 | 2025年2月〜 |
ドイツ/オーストリア/オーストラリア/ニュージーランド | 一般上映(詳細発表待ち) | 2025年内 |
レッド・ツェッペリン『ビカミング』日本公開&上映館情報のまとめ
『Becoming Led Zeppelin(ビカミング)』は、単なる“懐かしさ”ではなく、今なお息づくバンドの魂を再確認させてくれる作品です。
1968年、まだ名もなき4人が音を鳴らしはじめたその瞬間から、世界中を震わせる存在になるまで──その道のりを、まるで一冊のノートをめくるように辿ることができるのが、この映画の最大の魅力と言えるでしょう。
そしてこの秋、日本全国の劇場でその体験が可能になります。IMAXの大音量の中、アーカイブ映像とともに鳴り響くツェッペリンの音は、きっとあなたの記憶に深く刻まれるはずです。
🎫 まずは、お近くの上映館をチェックして、ムビチケ前売り券を手に入れておきましょう。
🎸 そして、可能であればIMAXでの鑑賞を強くおすすめします。
“ロックは死んでいない”──その実感を、スクリーンが確かに届けてくれるはずです。
追記:🎸 ジミー桜井──“今”を生きるツェッペリン魂
『ビカミング』のように過去を映し出す作品があれば、その精神を“今”に受け継ぐ存在もいます。日本が誇るゼッペリントリビュートギタリスト、ジミー桜井はその代表格です。
ジミー・ペイジ本人からも高く評価され、アメリカの公認トリビュートバンド「Led Zepagain」のステージで活躍。単なるコピーを超えた“再現芸術”としてファンから絶大な支持を集めています。
特筆すべきは、2012年にジミー・ペイジ本人が来日し、桜井さんのライブ会場にお忍びで訪れたこと。ペイジ氏は演奏後、ステージ裏で桜井さんに「君は本当に素晴らしい」と絶賛しました。このエピソードはまさに“音楽の継承者”として認められた瞬間です。
※出典:MR.JIMMY CHANNEL 守破離 Vol 2
この物語は、ドキュメンタリー映画『MR. JIMMY ミスター・ジミー』にも描かれており、桜井さんが“ペイジ公認”の称号を得て渡米し、本場で挑戦を始めた転機となっています
桜井さんのライブを観てから『ビカミング』を鑑賞すると、レッド・ツェッペリンの精神が現在にも生き延びているという実感を、より強く味わえるはずです。
この記事のまとめ
- 『ビカミング』はレッド・ツェッペリン公式ドキュメンタリーで、初期の軌跡を描く作品
- 海外では2025年2月に先行公開、日本では9月26日に全国ロードショー
- 『狂熱のライヴ』とは対照的に、誠実で静かな映像構成が特徴
- ジョン・ボンハムの未公開音声やアーカイブ映像を多数収録
- 日本国内ではIMAX上映も予定、前売特典付きムビチケも販売中
- ジミー桜井の『MR. JIMMY ミスター・ジミー』
関連動画
コメント