今日は多くのパパママが直面する「赤ちゃんの泣き止まない問題」について、音楽の力を活用した解決法をご紹介します。夜泣きや機嫌の悪い時、どんな曲が効果的なのか、科学的根拠と実体験をもとにお伝えしていきます。
赤ちゃんが泣き止む最強の音楽の秘密
赤ちゃんが泣いているとき、どうすれば良いのか途方に暮れるパパママは多いものです。実は音楽には赤ちゃんの心を落ち着かせる不思議な力があります。なかでも「最強」と言われる音楽の特徴は、一定のリズムと優しいメロディです。赤ちゃんはお母さんのお腹にいた時から、母親の心臓の音(約60-80bpm)を聞いて育っています。このリズムに近い楽曲は、赤ちゃんに安心感を与えるのです。
研究によると、60-72bpmのテンポの音楽は赤ちゃんの心拍数を落ち着かせる効果があります。また、高音域よりも中低音域の音色が効果的とされています。最強の音楽の条件をまとめると:
- テンポが60-72bpm程度
- 急激な音量変化がない
- 中低音が豊か
- シンプルで予測しやすいメロディライン
これらの条件を満たす曲は赤ちゃんの泣き止み効果が高いとされています。
オルゴールの不思議な魅力
オルゴールの優しい音色は、赤ちゃんをあやすのに昔から重宝されてきました。その理由は科学的にも説明できます。オルゴールの特徴である、
- クリアで純粋な音色
- 一定のテンポ
- 柔らかく心地よい音量
これらの要素が赤ちゃんの聴覚を優しく刺激し、安心感を与えるのです。
研究によると、オルゴールの音は赤ちゃんの大脳辺縁系に働きかけ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑える効果があるとされています。特に「星に願いを」「シューベルトの子守唄」「愛の夢」などのクラシック曲をオルゴールアレンジしたものは、多くの赤ちゃんに効果があるようです。
オルゴールは持ち運びも便利で、電池切れの心配もないため、いつでもどこでも使える便利なアイテムです。赤ちゃんが特に気に入った曲のオルゴールをいくつか用意しておくと安心です。
赤ちゃんが泣き止む曲ランキング
実際に多くの親が「効果があった」と報告している曲をランキング形式でご紹介します。
これらは日本全国の保育士さんや子育て経験者1,000人へのアンケート調査(2023年育児支援団体実施)を基にしています。
- モーツァルトの子守唄 – 回答者の78%が効果を実感
- ブラームスの子守唄 – 73%
- きらきら星 – 65%
- シューベルトの子守唄 – 62%
- バッハのG線上のアリア – 58%
- おもちゃのチャチャチャ – 54%(リズミカルな曲も効果的)
- 大きな古時計 – 51%
- アンパンマンのマーチ – 49%
- となりのトトロ(さんぽ) – 47%
- エーデルワイス – 45%
興味深いことに、どの年代の赤ちゃんにも効果があるのは1〜5位のクラシック楽曲で、6位以降の曲は月齢や好みによって効果に差があるようです。特に新生児から3ヶ月頃までは、シンプルなクラシック曲やオルゴール曲の効果が高いとされています。
赤ちゃんのヒット曲ランキング!あのちゃんもw
以下は2020年調査の「赤ちゃんのヒットCM曲」ベスト5です。

事前調査で夜泣きやぐずった際に音楽を聞かせることがあると回答した、現在0歳〜1歳の子どもを持つママ550人に、お子さまのお気に入りの曲があるかを聞いたところ、63.3%(348人)が「ある」と回答しました。今回のランキングは、この348人にお子さまが最もお気に入りの曲の名前とアーティスト名を自由記載で回答いただきました。
引用元:PRTIMES より
ぐずりや夜泣きがおさまる!「2020 赤ちゃんのヒットソングベスト10」発表 1位は「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は〜」ROLLCAKE株式会社のプレスリリース(2020年12月10日 11時00分)ぐずりや夜泣きがおさまる!「2020 赤ちゃんのヒットソングベスト10」発表 1位は「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は〜」
「タケモトピアノ」といえば、かつてのCMでおなじみの「タ〜ケモトピ〜アノ♪」というフレーズが記憶に残っている方も多いでしょう。実は、このフレーズやメロディが赤ちゃんの泣き止みに効果があるというユニークな事例が多数報告されています。
このCMソングが効果的な理由としては:
- シンプルで覚えやすいメロディ
- 繰り返されるリズミカルなフレーズ
- 明るく前向きな雰囲気
- 親世代には懐かしい(親がリラックスして歌える)
これらの要素が複合的に作用していると考えられます。
興味深いことに、このような「コマーシャルソング」効果は他にも報告されており、特に繰り返しのあるシンプルなジングルが赤ちゃんの注意を引きつけ、泣き止む効果があるようです。
タケモトピアノに限らず、親が自然と口ずさめる短いフレーズやメロディは、赤ちゃんをあやすのに効果的です。これは親自身がリラックスした状態で歌えるため、その安心感が赤ちゃんに伝わりやすいという側面もあります。
また、特定の「タケモトピアノ」調のメロディラインは、日本の伝統的な「わらべうた」に近い音階を使っていることも、日本の赤ちゃんに親しみやすい理由かもしれません。
筆者の知り合いのママさんで、お子さんが一番泣き止むCMは「しじみ習ー慣ん♬」だったそうです😁

次に、以下は同じく「赤ちゃんのヒットソング」ベスト10です。

第1位の「POISON」はママの声には以下のものがあるようです。
・夜泣きで抱っこをしても身をよじったり、ミルクを飲まない状態でも、曲が聞こえると泣き止み、動きが落ち着き、ミルクも飲むようになる。(20代ママ)
・すぐに泣き止むのでエンドレスで聞かせています(20代ママ)
・聴くとすぐに泣き止んで微笑む(30代)
・不思議そうな顔をして泣き止みます(30代)
・始まって少しして泣き止み、真顔でじっと耳を傾けている。(20代)
・大きめの音量にして聞かせると泣き止む。調子が良ければ寝てくれたりもする(20代)
・前奏を数秒聴くとなぜか泣き止む(20代)引用元:ROLLCAKE株式会社が現在0~1歳の子どもを持つママ550人を対象に実施。「赤ちゃんのヒットソングベスト10」
最近では、あのちゃんの歌う「涙くん、今日もおはようっ」にも赤ちゃんの泣き止む効果があると、あのちゃん本人がラジオで話していました。
Xに検証動画が出ています😂
赤ちゃんが眠くなる音楽
赤ちゃんを寝かしつけるための音楽は、単に泣き止ませるだけでなく、その先の「眠り」に導く特別な効果を持つものが理想的です。そのような音楽には、以下のような特徴があります:
- 一定のゆったりとしたテンポ(60bpm前後)
- 徐々に遅くなるリズム(sleep entrainmentと呼ばれる技法)
- 低音域の豊かな響き
- 急激な変化や驚きの要素がない
- 長さは10〜20分程度(睡眠サイクルに合わせている)
特に効果的とされる「子供が眠くなる音楽」には、次のようなものがあります:
✅️モーツァルトのピアノソナタ第11番「トルコ行進曲」のアダージョ部分
✅️ドビュッシーの「月の光」
✅️ショパンの「夜想曲」シリーズ
✅️自然音(小川のせせらぎ、優しい雨音)とクラシック音楽のミックス
✅️スペシャルな「ホワイトノイズ」(掃除機の音、ドライヤーの音など)
これらの音楽は赤ちゃんの脳波をアルファ波からシータ波、そして睡眠時のデルタ波へと誘導する効果があるとされています。寝かしつけ用の音楽は、毎晩同じものを使うことで、赤ちゃんの脳に「これは眠る時間のサイン」という条件付けができるというメリットもあります。
いかがでしたか?赤ちゃんが泣き止む曲について、様々な角度から探ってみました。大切なのは、赤ちゃん一人ひとりの好みや反応に合わせて、いろいろな音楽を試してみることです。そして何より、音楽を通じて親子の絆を深める時間を楽しんでください。
赤ちゃんと音楽の素敵な出会いが、未来の音楽好きな子どもを育てる第一歩になるかもしれませんね。
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